MSAを実施していると、ndcが2とかになり、5を超えないと嘆く方もいるかと思います。これは、測定治具がテープメジャーとか最小範囲が荒く、測定のばらつきが起きやすい計測器にて起こりえます。
いや、テープメジャーで、寸法も大差がないサンプル5個くらいの長さを測定した場合ですが、まずもってndcが5を超えるのはかなり難しいですよ。

通常のやり方としては、サンプリングはその工程のばらつきを代表するものを選ぶとされておりますが、思い切り、規格の上限、下限付近に大きく振ったサンプルを用意しましょう。
そうすれば5を簡単に超えます。ndc(知覚区分数)は簡単に言えば、測定者らの分解能を示しています。要は、100mm、101mm、101.5mmと言ったサンプルを測定した結果、きちんと見分けて測定できるかを示しています。
物そのもののばらつき > 測定者のばらつき
の相対比較なので、物をばらつかせたら、多少人がばらついても、ndcが大きくなるわけです。