大手企業の場合でも品質保証部に、毎年何人かは初任配属されます。基本的に大卒・院卒組です。
多くは本社(研究所)が勤務地です。これとは別に、工場で品質保証になる人もいます。現場からのたたき上げの人らが多いです。数年間、製造課や検査工程の作業員で優秀だった人が、品証のスタッフになります。
これらの人たちは、ずっと定年までその工場で品質保証の仕事をするか、さらに優秀な人は、部(本社機能がある研究所)に異動となり、品質保証部で勤務します。
さて、大卒・院卒組の品質保証部の初任配属者ですが最初1~3年 本社の品質保証部その次に、3年ほど地方の工場へ飛ばされ転勤になります。
品質保証部の仕事の8割くらいは工場を相手にする仕事が多いので、工場を経験させられるのです。工場内の品質保証部門ですね。そして3年経つとまた本社(研究所)に戻る人もいれば別の工場へさらに転勤になる人、海外工場へ転勤になる人などさまざまです。
これは課長などの管理職になっても変わりません。課長になれば、全国に散らばる工場の品質保証の課長として転勤していくことになります。このように品質保証部の配属者のキャリアパスは、基本的に、品質保証から開発、設計、研究開発、基礎開発などに異動するパターンはほぼ0でずっと品質保証に初任配属されてしまったら、ずっとその畑を歩むことになります。
抜け出すには社内公募しかありません。研究所⇒工場⇒研究所⇒工場⇒海外工場などループすることになり、工場への転勤は避けられません。逆に品質保証部では、工場勤務を経験してこそ当たり前、工場に行ってなんぼという考え方をみんな持っているので、地方への転勤や工場勤務を嫌う人にとってはかなり居づらい職場となります。
ずっと東京にある研究所にいたとしても、現場の工場のことが全然わからないので仕事についていけないことになります。実際に現場をみたことがないので会議などで、現場の設備や業務内容の話をされても、想像でしかとらえることができず具体的な解決策とかも示すことができないのでかなり苦しいです。