答えは、休日にISO関連の書籍を読み漁ることです。要求事項に関してかみ砕いて解説がされている本と、コアツールについて特化して書かれている本、2冊くらいあればよいでしょう。
難しすぎて、とっかかりはどこから手をつけていいのか迷うかと思います。
大丈夫です。私も最初はそうでした。
いきなりISO/TS16949の外部審査の対応窓口をやるように言われ、当初はISOのことなんか、1つも理解していないド素人の状態からスタートをしました。
APQPやPPAPなど、何のことやらさっぱりで、何をどう準備をしたらいいのか、さっぱりわかりませんでした。さらにその年から審査会社が変わり、かなり厳しい審査をする会社となってしまったので、なおさらです。
さらに、審査会社へ申込書などの対応もやらなくてはいけませんでしたが、すべてにおいて、用語からしてチンプンカンプンで、申込書の段階から頭を悩ませました。
周りに聞こうにも誰も理解をしていないので、他事業所や本社の人たちに聞いたりして、なんとか対応していきました。
この業務だけならいいのですが、クレーム対応や工程管理対応など通常業務もあるため、ノイローゼになるかと思うくらい追い詰められました。
しかし私はあきらめませんでした。他事業所の審査結果や監査員のコメントを集め、
どのような指摘レベルかを分析したり、また100個以上ある、ISOの要求事項についても、かみ砕いた解説書があったので、熟読して理解して覚えていきました。
一番苦労したのは、コアツールでした。FMEAの書き方からして初めてでしたし、MSAなんかは全く言葉すら知らなかったので、一番苦労しました。
MSAは、難しい数式もしっかり何度も専門書を読み返しながら、理解を重ねていきました。MSAを完全に理解するまで2週間以上かかったかと思います。
このような専門書は平日の業務中には、なかなかじっくり読むことはできません。また平日の夜に読もうにも疲れていて読む気がしません。
なので土日にしっかり読みました。電車で、その地方の県庁所在地まで遠くに出かけたりするときは、片道1時間近くかかりましたので、その電車の中でじっくりと読みました。
そうすることによって、要求事項とか頭の中に入り、いつでも必要な時に引き出せて、対応できるレベルにまでなったのです。こういうケースの時は、こういうふうに対処したらいいとか、審査員から、いろんな角度で聞かれも、こうだと的確にその場で回答できるようになりました。