一にも二にも、リスクヘッジに尽きます。
要は滑り止めを受けておくことです。業界の1、2番手の企業は、特に学生に人気が高く内定を取るには、相当な倍率があります。
理系の場合は、学校推薦枠というのがありますからそれを活用できる企業もありますが、そうでない自由公募の企業が多いのが実態です。
特に文系は自由公募でしょう。
では業界4、5番手くらいを受ければいいんじゃないの?
と思われるかもしれませんが、世の中そう甘くはありません。
たとえば製薬会社の場合、
1、2番手は、武田薬品工業や第一三共といったところです。製薬会社は一番タチが悪く、研究職は採用枠がわずか10~30人くらいです。そこに薬学部、理学部、工学部、農学部といったあらゆる理系の学部や院生が応募してくるのです。
数千人も応募してきます。旧帝大クラス以上、東大レベルでないと内定は簡単ではありません。では4、5番手というと、
上記と変わらず、激戦区で、有名大学の学生でないと内定はとれません。
じゃあ10番手くらいなら?と思うかもしれませんが製薬会社自体が、学生に人気がありすぎ採用枠も数人~数十人なので、基本的にどこであっても難しいです。
10番手というと、持田製薬、生化学工業、小野薬品工業などこのあたりでしょう。
しかしこれらの企業でさせ、待遇がいいので、学生に人気が高いのです。
つまり製薬会社の研究職を目指す学生は基本的にいばらの道で、旧帝大クラス以上でないと内定は容易でないといえます。
これは食品や化粧品メーカーも、まったく同様です。
少しましな化学メーカー(素材)ですが、製薬会社よりも激戦ではありませんが基本的に学生に人気であり、入るのは難しいです。
三菱化学、住友化学といった超大手ばかり受けても、普通のレベルの偏差値の大学生の場合、最終面接はおろか、1時面接突破すらに難しい可能性は高いです。
4、5番手くらいの、東ソー、昭和電工、三菱ガス化学、日本化薬も基本的に、有名大学でないと入れないです。
理由は化学系は、待遇がよく安定しているからです。では普通の偏差値(50ちょいとか)の学生は化学メーカーはどこを受ければいいのでしょうか?
日産化学、保土ヶ谷化学、トヨタ合成、東邦化学といった中堅メーカーも受けておくべきです。
これらの企業の場合、一流大の学生はあまり受けてきませんので受かる確率は高まります。
一番穴場なのは、自動車メーカーです。トヨタは大卒を1100人とか採用しています。募集人数が多いのです。MARCHレベルの学生でも内定もらい働いているケースを知っています。