理由は、ずばり工場相手の業務が多いから。
出先が全国や海外の工場にあり、定期的にローテーションで、数年おきに品証配属の人たちは、皆飛ばされます。新入社員で品証になった人は、最初の1~数年は本社で都会勤務ができることでしょう。しかし次は発射台に乗り、地方の工場へいとも簡単にバンバン飛ばされるのです。しかし品証内の空気として、工場に行かなければ始まらない、いくことが当たり前みたいな雰囲気があり、そこが恐ろしいところですね。
一番困るのは、恋人が同じ東京にいて、1人だけ縁もゆかりもない遠方へある日突然飛ばされることですよ。いきなり遠距離になりますし、相手が正社員で仕事をしていたら、どちらかがやめない限り続きません。大変な決断を迫られるのです。これからあと2年くらい付き合い、結婚をゆくゆく考えているとなると悲惨です。一気にライフプランが崩れてしまいます。特に異動するときは20代中盤から後半が最初の異動=転勤だったりするので、意外とやっかいなのです。
転勤を避けるには、出先が工場にない部署に運良く入るしかありません。
例えば、法務や知財です。基礎研究もその路線です。しかしそのような部署は、大企業なら東大クラスの有名大学でないと、入れません。
初任が本社か研究所で、品証の次世代システムを開発する部署に配属になり、専門的でクリエイティブな部署だと、勘違いしてぬか喜びしてはいけません。そのような部署に行っても、専門家にはなれずに、1年か2年後はすぐ、工場の品証や、品証でもクレーム処理や、工場相手の部署に飛ばされます。
品証は、狭く深くの研究的な部署ではなく、あくまで広く浅く、いろんな部署や現場との調整業務が主と思っておきましょう。
なので、品証システム開発といえど、自分で何かプログラムを組んだりして開発するわけではなく、社内外のIT部門や設備部門と打ち合わせをして、そこに仕様を伝えてお願いをするのが業務になります。
そのできた仕様を、使う側の工場と調整したりの、コーディネート役です。
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