本当です。ISOのルールで決まっています。一般的にはあまり知られていないですが企業内でISOの準備に携わっている人なら常識的な知識となっております。
メジャーを受けることだけは何としてでも避けなくてはいけません。認証取り消しになりますからね。内部監査自体は、そんなに難しい仕組みではありません。しかし、本審査の向けて準備するにあたり、の経験上、いつもここで骨が折れる苦労をしています。
大きく言うと、年間計画の発行遅れ、計画対比の実施遅れ、指摘事項のフォロー遅れとなります。
まず年間計画書の発行遅れ特に決まりはないですが、一般的には1月に年間計画書を、社内や事業所内に発行していると思います。しかしISOの業務は、日常業務の主ではなく、どうしても後回しにしがちなので(というのも、ISOの認証とか抜きとしたらISO内部監査を全然やらなくても、何か問題になることはないのを皆、薄々知っている)
2月、3月と発行が遅れるわけですよ。僕も工場内でISO9001、IATF16949の主担当をしていたときは、発行が3月くらいに遅れていました。年間計画を3月に発行したからといって本審査で指摘をくらうことはありません。
しかしながら、対象となるプロセス(部門)が多い場合は、監査の実施計画のスケジュールがタイトになってしまいます。企業内では、年間行事や、定例会議、重要会議管理職の出張などなどにより、空いたスケジュールを確保するのも、それなりに苦労はするはずですね。
そして、とある部署が突発の別案件が入ったから、リスケジュールをしてくれと言ってきたら、実施計画をあと倒しにする必要があります。すると、年末にかけてどんどんスケジュールがタイトとなってくるわけで。
しかも指摘事項に対する、是正処置はいつまでに終わらせろというルールも特に規定はありませんがやはり、年内には終わるようにしておきたいものです。そうしないと、年間報告書を書くときにとある指摘事項は、次の年の例えば3月くらいに終わるとか、指摘事項の一覧表で書かないと行けなくなります。
そうすると、その年で完結しなく次の年でフォローを継続しなければならない煩雑さがやや増します。
二つ目は計画対比の実施日のフォロー。対象部署数が15個くらいあると、事務局はスケジュール確保に追われ、それぞれが審査自体をしたかどうかのフォローも必要です。まず、内部監査員をそれぞれ15個の対象部署に審査員として割り当てないといけません。こういうときに、内部監査員が少ないと苦労しますよ
数少ない内部監査員に、複数回いろんな部署で審査をしてくれと、頼まないといけません。これが課長などの管理職だったら、気が思いですね別の記事でも別途詳しく説明しますが内部監査員を増やしておくことは重要です。
僕のいた工場では、35人くらいはいましたよ!全部署フォローするのは、遅れがちにあります。ここは綿密に、事務局がフォローする必要あります。特に内部監査をとある部署で行った後に、内部監査員は、監査レポートを報告書として事務局に提出しなくてはいけません。
この発行遅れが一番多いのです。事務局もフォローが遅れがちです。なぜなら工場内でISOの事務局をしている人も普段は、別の日常業務に追われISOは後回しになりがちだからです。
ここは一番注意しましょう。監査に慣れていない内部監査員も多いことを自覚しましょう。そのような監査員の場合、報告書を温めて、すぐに出してこないケースが多いです。最後は指摘事項のフォローです。
ISOの要求事項としては、指摘事項は納期内に遅延なく是正処置が完了することが求められております。なので、被監査部署が受けた指摘事項に対して自ら設定した納期に対するフォローは必須です。
よくあるのが、本審査の1週間くらい前に内部監査の個々の報告書を集めていて納期に対するフォローが全然終わってないとかそんなので、かなり苦労してきて準備に多くの時間を費やしました。
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