これまで私は、ISO9001や、ISO/IATF16949の内部監査のとりまとめ役(推進事務局)と内部監査員をやってきました。工場の品管にいたころにやっていました。
はっきり申しまして、約に立ちません。そもそも皆、幹部などの経営層、ミドル、管理職、現場共に、内部監査に関心がなく、期待もしていません。
内部監査のPDCAとしては、昨年度の指摘事項や弱点、社内での重点課題を受けてまず年間計画を作成するわけです。今年は、こんなところを重視してみます。各対象プロセスの監査日と、内部監査員は誰誰です、チェックシートも添付1でつけておくから、ちゃんとと準備しとけみたいなのを、表にして文書を出すわけです。
では工場長などが、内部監査に期待するかというとそうではありません。あまり普段意識していないはずです。また受ける側も、あまりきちんと準備をして臨もうとするところは、少ない印象を受けます。
更に悪いのが、監査員です。
まずISOに関する知識がなさずぎる。側に間接部門でなく、製造課の担当や管理監督者が内部監査員になるときでさえISOの要求事項もよく読んでいなく理解していないです。
MSAと聞いても、何のこと?こんなレベルの場合もあります。
内部監査員は、要求事項は一通り読んで頭に中に入れて置き、要所要所で、これは、要求事項のこれ対比で不十分なので、指摘とする こういう風に次回から直せばいいんだみたいなことを、即答できなければいかないです。これが本来の内部監査員です。
レベルが低い場合は、書類の捺印漏れの指摘、これが全体の9割を占めます。
あと1割は、文書の有効期限が切れていたその程度の指摘が非常に多い
一方で、本審査では内部監査はどうだったか?
きちんとISOの要求事項と照らし合わせ手順を踏んできちんと漏れなくやっているのか?
指摘事項は、きちんとなぜなぜ分析を繰り返し原因を特定して、再発防止策も打てて、有効性確認もしたのか?など、事細かに聞いてきます。
これがISO主義と、それを苦手として軽視する、日本のTQM(現場主体の改善活動)のギャップがあるところですね。ISOを有効活用するとしたら、やはりチェックシートの充実化が一番です。
チェックシートの半分は、義理としてISOの要求事項の重要な部分をそれぞれの章から必ず1つずつは抜粋して取り出すようにしましょう。
残り半分ですが、これは組織で自由に決めていいです。自分たちの色を出しましょう。例えば、重要品質問題の再発防止策に沿った活動や仕組みを重点的にみるなどでもいいかもしれません。
そうすれば、内部監査を有効活用することができます。
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