工場で生産した製品の在庫を持つため、
工場内や外部の倉庫に、製品を保管しますが、そこでも品質は求められます。
今回は外観に絞って話します。
倉庫において、外観に及ぼす要因には下記があります。
①天井からの雨漏れ
えっ?家とかでは雨漏りしませんよ、そんなの嘘でしょ?と思う方もいるかもしれませんが、これが現実です。意外と起きたりしているものです。
対策としては屋根の二重化。また定期的に補修する体制も必要です。もし雨漏りしたら、即真下にカラーコーンを置いて、その下に製品を置かないようにします。
②砂埃
海岸に近いとかの場合、浜辺の砂が飛んできて、製品を汚したりすることが考えられます。用地選定は重要です。
③紫外線
ゴムなどの製品は紫外線は、製品品質に悪影響を及ぼしえます。
④ハトのフン
実際あるんですよ。これが客先まで行って、クレームになるケースが。対策としては倉庫内でハトが住み着かないように、ハト除けの薬を置いておくことです。そしたら、鼬ごっこで、倉庫内の別の場所に巣を作るかもしれませんが、根気よくやるしかありません。
⑤枯れ葉・落ち葉
対策としては、窓を網戸にすればOKです。夏でも網戸にしておきましょう。
⑥コンベアのバリによる製品への傷
これは結構、多発性があります。いくつもの製品が何度も同じ場所を気づかないうちに通過するからです。傷だらけになることは十分に考えられます。対策としては、バリの面取りを実施することです。
⑦フォークリフト類などによる梱包の突き破り
人はミスをするものなので、ミスをして仮に破いてしまった場合の、異常処置行動をマニュアル化しておくことです。そうすれば、破いたまま放置して、上司には黙っておこうとすることは、防げます。
⑧荷下ろし時の横殴りの雨
トラックからの荷下ろし時には、屋根がある場所にて行わないとまずいです。
きちんと倉庫での品質管理をしておかないと、顧客から外観関連のクレームが来た場合に、どこで発生したのか、工場なのか、輸送中なのか、倉庫なのか特定がしにくくなってしまいます。そうすれば迷宮入りをして、今後の対策の打ちどころもわからなくなってしまいます。
倉庫業務も、QC工程図の範囲内です。これらのことは作業標準書や、QC工程図などにもきちんと書き込んで、全員で順守する体制作りが必要となります。
倉庫のすぐ先は、顧客です。もう後はありません。それを意識した
倉庫業務が求められます。
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