甲種危険物取扱者試験は、危険物取扱者試験の中で、最上位の資格です。結論から言えば「難しい」です。弊は大学院まで行き化学を専攻していましたが、過去に2回落ちています。
しっかりと勉強していないと、まくれで受かることはあり得ません。
この難しさは何か来るかと言いますと、試験科目が3つありまして、その科目ごとに6割以上の正答率を取らないと行けない縛りがあるからです。
法令は、指定数量は主要な危険物の数量を正確に暗記をしておかないと、解くことができません。また保安距離や定期点検は何年に1回必要かなどの数値も暗記が必要です。
物理・化学は、センター試験レベル且つ、難問・奇問(いわゆる引っ掛け問題や、過去問には出てこなかった新参者の問題)が出てきます。過去問をとりあえず回答だけ丸暗記しただけだと落ちます。化学の本質や計算の基本を理解しているかが問われます。
例えば、水0度がすべて蒸発したら体積は何倍になるでしょうか?という問題がありました。ここで生半可な知識を持つ受験者は、1700倍に〇をつけてしまい、見事にひっかかるわけです。正解は1244倍なんですね。気体は温度が高くなればなるほど、体積も大きくなるという基礎が身についていたら、あれっ?と気づくはずです。1700倍は100度の時の体積増加率を示します。火災の時ならば燃えている対象物は熱いので、水は100度で蒸発していく、この時が1700倍だよなと理解しなければならないのです。
このように物理・化学をしっかりと理解するには、過去問を暗記ではなく、テキストのボイルシャルルの法則で、Tが何度なのか、Pの数字とか、このあたりを頭に叩き込んで計算できるようにしておいてください。
危険物の性質の科目、これは膨大な量の丸暗記、これにつきます。過去問を暗記するくらいの勢いでいくと、それだけで8割近くは得点できます。これも覚えるのが大変なんですね。だって似たような名前の物質がたくさんでてきますし、水に溶ける、解けないとか、たくさん覚える必要があります。
テキスト、過去問それぞれをしっかりとやりこんでおく必要があるわけです。
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