仕事は、たいていマニュアル化によってうまくいきます。
徹底した標準化の実施です。ところがです。特にスタッフ系(企画系などを行う総合職)の業務は、マニュアル化がとてつもなく遅れています。
現状はこうです。皆さんも納得でしょう。
・2年おきくらいの頻繁な人事異動・転勤
・人事異動の通知は2週間前なので、引継ぎも適当で、ろくな引き継ぎ書もなく、引継ぎは、全部口頭のみ
・よって、前任者のベテランのノウハウは後任者に伝承されずに、人が変わるたびに、その組織は後戻りをする
・熟練者、ベテラン者、仕事ができる人間は、業務のやり方がわかっているので、面倒くさく評価にならない、マニュアル整備など一切しようとしない、これによりノウハウが伝承されない
・総合職は次々と転勤や異動をさせられるので、スペシャリストが育たない
私はマニュアル化こそが重要だと思っています。
たとえば、社内の専用端末の操作方法などがそうです。パワーポイントに画像を張り付けて、補足説明を少し付け足せば完成です。このようなことも行われず、毎回新人が入ってきては、
「この端末のこの操作、どうやってやればいいですか?」
とベテラン社員へ、毎度のごとく質問が来ることになります。その都度、教える必要があり、時間が食われるわけです。しかし、マニュアルを用意しておきまずこれを読んでおいてね、といえば、お互い業務効率化になるわけです。
こんな単純なことができていないのが実情なのです。
これは人材育成軽視の日本企業の怠慢といえます。