筆者は日曜日の夕方は、あまり憂鬱だと感じていません。
なぜならば、今の業務は自分に合っていると思っており、苦にならないからです。筆者は労働安全に関する業務に従事しております。自分はこの業務に興味や関心がありますし、天職であると思っております。
もちろん、労働災害が発生したときは大変です。なぜならば、労働災害は時と場所を選ばずに突然起きるものだからです。起きたらすぐに事実関係をヒヤリングして何が起きたのか整理する必要があります。そして原因と対策を立てなくてはいけません。これらにはそれなりに時間を要しますし、大変な業務であります。
災害が起きたことは仕方ないですが、それを機に対策を強化することにやりがいを感じるのです。
業務を自分でコントロールをしている実感が得られれば、仕事は大変ではあっても強いストレスは感じません。今日はこの業務とあれもこれもあるので、全力で片づけていこう、これをこうやれば結論まで持っていける、このようなマインドで日々業務を行っているのです。
このような理由から、日曜日や連休の最終日の夕方、夜は憂鬱な気分にならないのです。むしろ明日から仕事なので、とにかく目の前の仕事を着々と片付けていきたい、早く働きたいと思うようになったのです。
このような状態になれば、しめたのもので、日々充実した生活を送ることができます。
ではどうしたらこういう状態になるかというと、自分がメインだという業務や分野を持つことです。できれば1人で任せられている守備範囲が広い業務・分野があるとよいでしょう。しかもその分野に詳しくなるときに、目の前にある資料類や一般的な書籍で勉強できる分野であれば最高です。できれば、資格の勉強の知識が業務にも生きるような部署・仕事であればベストです。ひたすら自宅とかでも勉強してスキルUPをすることができるからです。こうなるとやはり法務や経理、安全管理といったようなバックオフィスの業務になるんですよね。
逆に現場に行かないと分からない、その業界特有の知識やノウハウを扱うような部署や仕事であるときついです。例えば品質保証部のような部署です。いくらISOの知識や、QC七つ道具みたいな知識を得たとしても。品質保証では大して役に立ちません。また一般的な書籍でもそのメーカー特有の製造方法なんて一切記載ないですよね。それよりも工場を何か所も経験してきて、現場のことをよく知っています、工場大好きです、現場の人たちとの飲み会大好きです、顔が広いです、他部署との調整もぐいぐいできます、こんな人が品質保証部で頭角を現して出世していきます。
工場は残念ながら本社の近くにはありません。新幹線や飛行機を乗り継ぎ、そこからローカル線の電車やタクシーでようやくたどり着く田舎にしかなかったりします。何か見に行こうにも、そこに出張するか、工場へ転勤をしていろいろと学ぶしかないのです。たとえば本社から工場へ何かの知識を得るために出張といっても、よく現地スタッフの人にこれを教えてほしいから、ここの工程を案内してほしい、時間はこれくらいよろしくと、事前にネゴって段取りを整えておかなくてはいけません。現地の人に顔が利く必要もあります。
そして工場へ出張にいって、現地の工場スタッフの人に工程を案内していろいろ教えてもらったとしても、やり方はOJTそのものです。現場を見せて、言葉でバンバン説明を受けることがメインです。教科書みたいな本は出てきません。ですので、その場で理解し判断して、質問力とかメモ力とかそんなのが問われるんです。人間力が問われる。一度しか聞けないんです。チャンスが1度しかないのです。ですので、じっくり行動派や、とろい人、要領が悪い人はだんだん辛くなってきます。工場へ出張してもたいして吸収できず本社に戻り、日常業務を行おうものにも、工場のことがよくわからず、先に進まずにだんだん落ち込みやる気も出てこなくなってしまう、不安になってしまうのです。
このような人は平日がだんだんつらくなってきます。会議の中の会話についていけなくなります。また何かを企画しようにも、結局知識的な未熟な部分がネックになって、構想を描けないのです。このような人は日曜日の夕方、サザエさんあたりで憂鬱がピークになるということです。金曜日の夜なんかはいいんですよ。ようやくなんとか乗り切れた。というよりもなんとなくしのげた。テンションは最も高くなります。
土曜日の朝は、ある意味微妙です。この2日間、どうやって過ごそう。決して無駄にできない。そんな感じになるのです。例えば土曜の昼近くまで寝ていたり、ダラダラしていた場合、もう半日も無駄にしてしまったではないか?という気分になるのです。土曜夜はもう1日過ぎてしまった。あと1日しかないではないかと思います。
日曜の朝はがっちりマンデー、サンデーモーニングこのあたりまではいいんですよ。まだ朝の時間は長いから。しかしサンデージャポンこのあたりまでくると、もう休みの残りは少なくなってきたなと思えてくるのです。午後のザ・ノンフィクションあたりからは、もう月曜日は近づいたな、休みは終わりモードだなと思えてくるのです。
このようなマインドが続く日常はある意味つらいですよ。こうならないようにするには、別の分野で知識や専門性を資格取得等を通じて磨いて、がらっと別の部門に異動するなどして、そこで成果を出して、そこで生き続けるしかありません。
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